残暑お見舞いをいただいた

母方の伯母より。母の長姉にあたるこの人は、祖母が早くに亡くなったのを案じてか、小さい頃から何かと私のことを気にかけてくれていて、成人してから28年経った今でも年賀状をくれる。我が家では年賀状はもういいだろう、と出す方をかなり前からやめていたのだけど、今年思いがけない人からもらったのを機に、それまでの不義理を反省して、私だけでもと、寒中お見舞いは間に合わなかったけど、はがきをいただいた何人かに暑中見舞いを送ったのだった。そのお返事。

私が家制度や戸籍の問題に興味を持つようになったのは、両親の不仲よりも先に、この伯母がいわゆる「妻氏婚」をせざるを得なかったことでかなり苦労しているのを知ったからだった。母の実家は4人姉妹で、長姉が「家を継ぐ」前提で育てられ、出産時の事故で障害者となった妹(第2子)の面倒を見て、結婚相手との間に男子2人をもうけたけどいろいろとうまくいかなくなって離婚、文字通り女手ひとつで家族を支え、息子が離婚した後は孫の面倒を見て育て上げた……という、私から見ると苦労人にもほどがある人生だと思う。

第4子である母親とは長らくつつがなくやってきていたのに、昨年母親とふと会話したら、どうでもいいことが原因で連絡を絶ったらしい。らしい、というのは今はどうだかわからないから。きょうだいっていうだけで仲が良いとか本当に幻想だなと、夫側の親戚を見ても私側の親戚を見ても思う。私自身も「猫がこたつの上に乗った」をきっかけに妹と長年口をきいていない。